臨機応変・ケースバイケース、組織で活動を行う場に属している場合は年齢問わず使われます。みなさんもこの言葉を言ったこと、言われたことが必ずあるでしょう。今回のテーマは私が嫌いな言葉の一つである『変化のある環境において、その変化に応じて適切な行動をとること』という意味の臨機応変についてです。

 

臨機応変の意味にある、“状況(変化)に応じて適切な行動をとる”にある“適切な行動”とはどのような行動を指すのでしょうか。例えば電車が止まってしまい待ち合わせ時間に遅れそうな時、すぐに電車から降りてタクシーで向かいますか。それとも連絡して電車が動くまで待ちますか。時間に間に合うべきなら前者が適切で、連絡した上で不要な出費を抑えるべきなら後者が適切です。

相手が何を重視しているかで適切な行動は変わりますよね。つまり「臨機応変に動いて」は「(△△の時は〇〇を優先してほしいということを察して)(私が望む)適切な行動をして」ということです。長年連れ添っている夫婦のような言わなくても相手が考えていることがわかる人たちしかできません。

 

そのように考えると先輩と後輩や上司と部下の関係において「臨機応変に動いて」は基本的には使用するべきではないのです。もちろん常日頃から自分が何を大事にしている/優先しているということを話している相手には望んだ適切な行動をしてくれる可能性が高いので使っても問題ないですが。臨機応変は「察して」と同じ“相手に自分の思うを汲み取ってほしい”と使い方と言えるでしょう。

 

もし「臨機応変に動いてくれよぉ」と思ったり、言った相手がいるならその相手とのコミュニケーションが不足していることになります。自分がどうしてほしいかや想定されるイレギュラーな状況(トラブルの発生など)における対処法を伝えていない結果で自分が悪いです。言った側、言われた側それぞれが相手に対して不平や不満は発生し、それらを解消しないと増大する一方で、組織にとって負の作用しか働きません。

臨機応変という言葉を使わないか、使えるだけの十分なコミュニケーションをとることを心掛けるとストレスの少ない良い関係を築くことができると思いますよ。