「国境の長いトンネルを抜けると雪国であつた」、川端康成の『雪国』の冒頭ですね。群馬県から新潟県に入り、気候と景色が変わったことをわかりやすく描かれています。
先日トラックで『雪国』の舞台である新潟県の湯沢町に行ってきました。車で上越国境を越える手段は三国峠を越える国道17号線と清水峠をトンネルで抜ける関越自動車の2つしかありません。上越国境は谷川岳を始めとした急峻な山々からなる三国山脈と日本屈指の降水、降雪量で古来より簡単に往来ができない場所でした。道路網が発達した現在において、このように往来できる箇所が限られているのは非常に興味深いですね。
湧水が採れる谷川岳PAや高速道路トンネルとしては日本最長である関越トンネル、大型車同士のすれ違いが困難な三国トンネルやスキーやフェスで有名な苗場を通る17号線。鉄道でも見どころが多い上越国境。ただ通過するのではなく、通過することを目的とした旅をしてみてはいかがでしょうか?これからは紅葉が見ごろの季節ですよ。

