こんにちは!

門松が出ているところを見ると、もう2024年も終わりなのだと感じてしまいますね。

今回は大型トラックについて書いていきます。

大型トラックについて運転手が知っていても一般のみなさんは知らないことをお伝えすることで、少しでも事故に遭う可能性が減ってもらえればと思っております。

①大型トラックは長い

大型トラックといえばまずはその全長が長いというイメージではないでしょうか?大型トラックの全長はおおよそ11m前後です。一般車では小さいコンパクトカーが4m弱、大きいミニバンが5m弱ですので、コンパクトカー3台分、セダンタイプ2.5台分、ミニバン2台分の長さと大型トラック1台の長さが同じということになります。

「大型トラックが車線変更のウインカー出して、車間を空けたのに全然車線変更してこない。」という経験がある人もいると思います。一般車では車線変更するのに十分な車間距離でも、大型トラックでは車間距離が足りていないのかもしれません。車間距離が不十分だとマナーの悪い運転手が無理やり車線変更をしようとし、事故の可能性が上がってしまいますので、入れてあげようと思ったら自分の気持ちよりも長めに車間距離を取りましょう。

またトラックに入られないようにトラックの真横を走る行為は非常に危険なため、渋滞時などやむを得ない場合を除きやめたほうがいいです。大型トラックはサイドミラーで側面は確認しますが、死角に入っている可能性があります。その場合は事故を回避することができないので、可能な限りトラックの前か後ろを走るようにしましょう。

一般的なコンパクトカーと比べると長さが全然違いますね!

②大型トラックは幅も広い

自転車で車道を走っていたり、歩道のないところを歩いている時に大型トラックが横を通過するとこんなこと思ったりしませんか?「わざわざ自分の方に寄ってくるなんて、嫌がらせかよ」と。

大型トラックの車幅は約2.5m、一般車の車幅は1.7m~1.85mと70㎝~80㎝ぐらいの差があります。人ひとりが道路を歩く時の幅が75㎝(国交省調べ)と考えると、一般車と大型トラックで同じところを走っていても大型トラックが歩道に近づいて走っているように感じてしまいますね。日本の車道の多くは3mぐらいの幅であるため、歩道がない路肩で歩く場合はより恐怖を覚えます。できるだけ歩道を歩くこと、車道から離れることが事故防止につながります。

そして危険なのが、自転車やバイクでのすり抜け行為です。車道の余裕がないところ、かつ死角に入りに自分から行くため、大型トラック運転手に気が付かれることなく挟まれてしまう可能性があります。自分の身を守るためにも大型トラックの横をすり抜けるのは避けるようにしましょう。

車幅も全然違います。横に大人がひとり立てそうです。

③大型車特有の“外輪差”

“内輪差”という言葉は聞いたことある人が多いのではないでしょうか。自動車が右左折するときに曲がる方の後輪が前輪よりも内側を通過することを指す言葉で、巻き込み事故や接触事故の防止のために自動車教習所などで習います。曲がる時に前輪ギリギリで曲がると車両後方がぶつかってしまうよということです。

内輪差と比べて聞き覚えのない方が多い“外輪差”とはどのようなものなのでしょうか。

自動車が右左折するときに曲がる方と反対側の後輪が大きな軌道を描くことを指す言葉です。一般車でもありますが、全長の長い大型トラックや大型バスは外輪差が顕著に出ます。

この外輪差で気をつけてもらいたいのは、目の前のトラックが左折をしようとしている時です。下の2枚の写真ですが、左折しようとすると右の乗用車にすごく近づいていることがわかります。交差点によってはハンドルを更に切るのでより接触の可能性が増します。そして運転手は動き出しのときは右後方を確認しますが、その後は二輪車や歩行者の巻き込みに気を取られてしまいます。後ろからまくり気味に直進することや右折レーンから急いで右折することがあるかもしれません。そのような時こそ曲がり始めた大型トラックから距離を取るようにしましょう。急いでいるのに追突事故を起こしてしまうと急がば回れになってしまいますからね。

片側2車線の道路ではよくある光景ですね。この状態でトラックが左折しようとします。すると...
後方部がかなり一般車に近づいています。(もちろん一般車は動かしてはいません)

おわりに

今回は大型トラックの長さ・幅・外輪差についてのお話しでした。

もちろん安全運転で事故防止に努めますが、みなさんが大型トラックとの交通事故に遭わない一助となれれば幸いです。

それではまた次回お会いしましょう。